そのくらいでゆるしてにゃ、家族に気持ちがわかるねこ
キルアは2年前に保健所からうちの家に来てくれました。手足が少し短めですが、ブルーグレーの毛並みが美しいハンサムボーイです。
家にお客さんが来ると必ずスリスリしないと気が済まないみたいで、特に電機工事関係のおじさまが来るとしつこいくらいについて回ります。匂いがお気に入り?鞄に頭を突っ込んだり靴にじゃれたり、いつもいたずらをするので困ってしまいます。
そんなキルアですがうちの息子が大好きで、息子が大学に進学して家を出た時には2週間ほどゴハンもあまり食べずに息子の部屋でゴネていました。あまりの落ち込みぶりに心配になったくらいでした。娘の事は自分の妹のように思っているみたいで、私が娘を叱っていると必ずかばいにきます。叱られて泣いている娘の横にちょこんと座って、小さな声で「にゃ、んにゃ」と言いながら少しずつ私に近づいて来た時には、あまりの可愛さに叱るのを忘れてしまいました。「そのくらいでゆるしてにゃ」って。私と娘が喧嘩をすると必ず仲裁しに来てくれますし、娘が病気で苦しんでいる時にはずっと寄り添って様子を見てくれます。本当に優しいキルアにいつも感謝しています。