白黒のハチワレ。ちっちゃな美人猫

前の猫を亡くして永遠に癒やされない悲しみに沈んでいたときに、知り合いから、母親に捨てられた子猫を保護して育てている人がいると聞き、ひと目見て引取りを決意しました。白黒のハチワレ。ちっちゃな美人猫でした。シャンシャンと名付けて新しい家族になりました。

それから３年以上経ちましたが、一度だけ偶然開いていた窓から外に逃げ出したことがあります。夜中のことでした。朝起きたらシャンシャンはいませんでした。あのときの絶望感は、猫を飼ったことのある人ならわかるでしょう。もう仕事どころではなかったです。喧嘩するかもしれないし、事故にあうかもしれない、戻ってこれなくなったら…と考えると目の前が真っ暗になってしまいました。必死に家族で近辺を捜索しました。そしておそらくシャンシャンが出ていって１２時間後、避妊手術済のメス猫の行動範囲は半径１００メートルまでとネットで調べて、もう一度捜索にでた直後に隣の家とのあいだを歩いているシャンシャンを奇跡的に発見しました。彼女もこちらに走ってきて胸に飛び込んできてくれました。ものすごくトイレがしたかったのにずっと我慢していたようです（笑）　忘れられないエピソードですが、絆は深まったような気がします。もう家出しないよう戸締りはしっかりしています。